システム化

医療機関様における物品管理の面から見たシステム連携のご提案

医療機関様では、各種検査・画像診断・手術・薬剤・給食・ICU・診断書・分析など、部門や業務ごとにシステムが導入されます。
複数のシステムに亘ったマスタ情報の標準化は非常に難しく、医療業界でのシステム化が進み始めた2000年頃は、医事会計システムの「点数マスタ」で、診療行為や医薬品・医療機器の特定が出来れば良いとされてました。
実際、医薬品は全てが薬価基準に収載され、コードの特定が容易でした。
しかし、医療機器は機能区分に分類がスタートし、その特定は非常に難しいものでした。
医療機器の種類は商品別サイズ別で150万以上が存在する(薬の100倍)と言われますし、医療現場の要求により特注品も作られます。医療機器の全てが保険請求できるものではなく、診療行為に含まれる場合もあれば、使用部位によって機能区分が変わったり、複数の特定器材から成る複合償還品もあります。
さらに必ず2年に1度、機能区分の見直しが行われます。これらのことを踏まえてシステム構築を考える必要があります。

電子カルテと部門システムという親子的な連携はあるものの、使用した医療機器情報の入力についてシステム横断的に考察したことのある医療機関様は非常に少ないと思われます。医療機器マスタの活用に現場と一体になって取り組んで来た弊社の経験は、医療機関様のお役に立つものと考えます。

高度化

用度業務の高度化

現行の物品管理業務をお聞きすると、往々にして慣習的な運用に捕われ、多くの問題が放置されていることがあります。
システムの在庫数量が現実と乖離、ラベル紛失の多発、データ分析の未成熟、物品管理の目的が曖昧、業務フローの無理・無駄といった問題は生じていませんか?
用度業務は高度化していくものという考えのもと、物の補充だけの『運営レベル』で良しとするのではなく、コストの分析・対策という『管理レベル』、さらには部門別損益管理に資するデータを提供する『経営レベル』までを目指すようご提案します。

経営レベル

目的 物品の使用実績を明らかにし、経営管理部門へデータを提供します。
まずは疾病別材料原価の把握、さらに部門別損益改善の提案を行います。
機能 損益管理資料の作成・分析、損益改善策の提案・実施、損益管理戦略の立案・展開

管理レベル

目的 物品の使用状況を把握し、予算と実績の差異を分析し、適切な対策・対応を行います。
また、コストダウンのための対策を立案・計画・実行します。
機能 購入コストの削減,コストの管理資料の作成・分析、
コストや業務の改善策の提案・実施

運営レベル

目的 必要な物品を、必要な時に、必要な量、最適なコストで供給(在庫)します。
機能 発注、検収、在庫管理、デリバリー、アイテム選定、業者選定

 

医療関連会社様におけるシステム

医療関連会社様においては、在庫管理が出来ていない、データ活用が充分でないといった声をよくお聞きします。またSPD業務を任されているにも関わらず、定数品設定とその補充だけしか出来ていないこともあります。
販売管理やSPDシステムが導入され、適切に運用することにより、自社の適正在庫量が維持され、無駄な管理コストが削減され、廃棄などのロスも低減されます。
商品別の取引量を仕入先への協力交渉のテーブルに上げるなど、データ分析がツールになることもあります。
急性期が多いのか?慢性期が多いのか?それとも福祉介護施設が多いのか?取引内容によって、システム要件は変わります。システムの機能が不十分なのか、運用に問題があるのか、人員体制など状況に応じたご提案をさせて頂きます。
また、最近では情報システムの重要性が認識されては来たものの、社内に部門や要員を確保するのは困難です。
弊社では、情報システム部の部分的なアウトソース(業務委託)も対応可能ですので、ご相談ください。

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